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★国際分類特許取得済★

特許番号 第4969622号


【公開番号】特開2011−63890(P2011−63890A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】

【出願番号】特願2009−212795(P2009−212795)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【出願人】(509259415)金子薫



親指サポーター-SHIATSUゆび-http://www.y99.jp

【課題】 指圧治療時に、患者に対して威圧感を抱かせず、かつ装着容易な小型のプロテクタを提供する。

【解決手段】 プロテクタ1は、一枚の革を裁断したものであり、周り全周を滑り止めとしてかがり縫いにより樹脂糸3が縫い込まれ、凹凸が付けられている。プロテクタ1の表側には面ファスナ5が縫着されており、さらに右側には孔2が開けられている。プロテクタ1の裏側には、面ファスナ4が縫着されており、面ファスナ5と雌雄の関係で接合する。孔2が面ファスナ5よりもさらに右側に設けられている。


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【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、指圧治療に使用する拇指の保護装置に関する。

【背景技術】
【0002】
指圧法とは徒手で拇指、手掌等を用い、体表の一定部位を押圧して生体の変調を矯正し健康の維持増進をはかり、または特定の疾病治癒に寄与する施術である。指圧治療においては、経絡上に点在する経穴に持続的な圧を加えて筋肉を解きほぐし、血液の循環を改善させる。療法士は拇指に体重圧をかけて施術を行うため、これを痛めることが多く、長時間連続して治療することは困難である。

【0003】
従来、療法士の拇指を保護するために、例えば特許文献1に示されるような指関節プロテクタが知られている。この指関節プロテクタは、環状体と長尺体とこれらの間に三角体を具備し、拇指を環状体に貫通させた後に、長尺体を手首に巻きつけ、さらに長尺体を拇指に巻きつけて装着する。このプロテクタは、手の甲の側から拇指を支えることにより、拇指を対象箇所に押圧したときに、拇指と人差し指の股から手首にかけての部分に張力が生じ、この張力が拇指の第1関節の左右の動揺を抑えることができる。

【先行技術文献】

【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−42276号公報
【特許文献2】特開平8−196562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】

【0005】
特許文献1による従来技術のプロテクタは、施術の際に、拇指の第1中手骨と基節骨とを結ぶ関節(中手指節関節、以下、第1関節という)が左右に動揺することを抑え、拇指の第1中手指節関節を保護する。

【0006】
しかし、このプロテクタは、拇指を手首により固定するものであるため、プロテクタの外形が大きく、患者に対して威圧感を抱かせる。また、その装着にも時間を要するという問題があった。

【0007】
本発明は、患者に対して威圧感を抱かせず、かつ装着容易な小型のプロテクタを提供することを目的とする。

【0008】
本発明は、特許文献1のように手の甲の側から拇指を引き付けて固定するのではなく、簡単な構造で掌側から第1関節を固定する。尚、特許文献2には、施術用ではないが、指の引き締めに利用できるサポータが開示されている。このサポータは、手首に支持部を巻き付けて、これを支点として指の包囲を手の甲側から引き締めるものである。このサポータにおいても、特許文献1と同様に大型のものとなってしまい、また装着にも時間を要する。

【課題を解決するための手段】
【0009】
プロテクタの装着に際しては、片方の手により装着を行わなければならないため、特許文献1及び2のように、まず手首に支持部を巻き付けて固定しておいて、これを支点に片方の手でサポータを引き締めることが行われる。このため、プロテクタの外形が大きくならざるを得ない。

【0010】
本発明の指関節プロテクタは、拇指の基節骨の末節骨側端部周囲を取り巻く弓状の第1の側辺と、前記第1側辺の前後両端から前記基節骨の長さ方向に向かって伸びる前側辺と後側辺と、前記基節骨と中手骨との間にある第1間節位置よりも前記基節骨側から中手骨側に向かい両側が弓状に伸びた第2の側辺とに囲まれた外形とされた基材と、前記前側辺近傍の前記基材表側に固定された第1の接合部材と、前記後端辺近傍の前記基材裏側に固定され、前記第1の接合部材と雌雄の関係で接合する第2の接合部材と、前記基材の周囲に配置された滑止部材とを有し、前記第2の側辺は、その一端が中手骨側に伸びたのちに第1間接側に湾曲して前記後側辺に連続し、他端は中手骨側に伸びてから第1間接側に戻り状に湾曲して前記前側辺に連続するものであり、前記第2側辺が第1間接側に戻り状に湾曲された位置であって、前記第1の接合部材よりもさらに前側に、指により中手骨側に押さえつけるために利用される滑り止め固定部を有する。

【0011】
本発明のプロテクタは滑り止め固定部を、巻き付ける側の手で固定するため、もう片方の手で力を込めて巻き付けることができ、かつ1回の巻き付け動作で緊張状に簡単に巻き付けることができる。また、拇指を一周する程度の小型のものであるため、患者へ威圧感を抱かせることがない。




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